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姿勢評価の方法とは?基準や手順、姿勢改善トレーニングの例もご紹介

姿勢評価の様子

利用者への治療介入の際、施術の方針や効果測定のために姿勢評価が必ず入ってきます。
ただ姿勢分析といっても、具体的に何を基準にして評価をすればよいのか、どのようなことに気をつけた方がよいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では姿勢評価の方法や注意点、また姿勢評価を取り入れることでどんな効果が得られるのかについて、施術の観点と経営側の観点それぞれからご紹介します。
治療成績の管理に役立つのはもちろんのこと、施設利用への満足度にも直結する部分になってくるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.姿勢評価をすることによる効果

2.姿勢評価の方法の具体的な説明

3.統一された基準での分析には姿勢分析システムが便利

4.姿勢改善トレーニングの例

5.まとめ

1.姿勢評価をすることによる効果

姿勢評価をすることによって得られる施設経営へのメリットは大きく2つあります。

  • 顧客からの信頼度向上
  • 継続率の向上

まずは経営側のメリットから述べていきます。

顧客からの信頼度UP

姿勢の評価を定量的に、かつ可視化してフィードバックすることで、治療の効果を体感だけでなく数字でも実感してもらうことができるようになります。

姿勢を丁寧に評価してくれる施設は多くなく、自分がどのような状態になっているのか、どのように変わったのかを明確に知ることができるだけで、顧客の満足度は上がります。

体組成や筋力などの測定は数多くの機器が出回っているため、どこの施設でも評価することができますが、姿勢評価はなんとなく口頭で伝えられることが多いため、明確に評価することで他との差別化を図ることができます。

サウナに入る前後で体重計に乗るように、顧客は施術などのサービスを利用した前後での変化を求めているのです。

継続率UP

姿勢評価を客観的な指標で数値化、可視化することは利用者のモチベーションに繋がります。
数値化された評価は、介入の効果を経時的に追うことができるため、利用者に対して明確な結果を提示することができます。


お金をかけて受けた治療やトレーニングの効果が現れていることが提示できれば、利用者自身も改善している実感が湧き、次回の治療・トレーニングへのモチベーションに繋がります。


また、かけた費用に対して適切な変化が得られたと実感することで顧客満足度の向上に繋がり、結果として継続的な利用にも繋がっていきます。

ただその反面、評価結果が良い方向に伸びないことが続いた場合、顧客の不満を買うきっかけにもなります。評価結果が悪くなってしまった場合は、私生活の中で姿勢を悪くしてしまう原因はないかを一緒に考えたり施術による一時的な影響によるものであることをきちんと説明したりするなど、不満を溜めないためのフォローをすることが大切です。

2.姿勢評価の方法の具体的な説明


では、具体的にはどのように姿勢を評価したらよいのでしょうか。
姿勢評価は、主に「ランドマーク」と呼ばれる、身体上の突出した部分を基準に計測します。

  • ランドマーク(正面)肩峰、肋骨下部、上前腸骨棘
  • ランドマーク(側面)乳様突起、肩峰、大転子、膝関節、内・外果


評価準備の手順

適切な評価ができるようにする準備として、ランドマークを適切に触診できること、またランドマークが写真に写りやすいようにシールなどの貼り付けを行うことが挙げられます。

適切な位置に、わかりやすい印をつけることが適切な評価につながります。
ランドマークの触診に関しては、触診の参考書やYouTubeなどを参考にして触診してください。
適切な触診が適切な評価につながります。

参考書例:運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢

評価基準

姿勢の評価基準は、各ランドマークをつないだつないだ線分が、正常な範囲からどのくらい逸脱しているかで評価します。

定量的な評価基準はなく、写真を撮影して左右差を計測したり、各ランドマークをつないだ線分と正中線からの距離を計測するなど、目的に合わせた評価基準が必要になります。

ランドマークからの距離だけではなく、左右のランドマークをつないだ線分の傾斜の角度も評価項目に加えると、より幅の広い評価につなげることができます。

あくまで「正常」を基準とした評価であるため、対象者の骨格や体質などを考慮して評価結果のフィードバックを行うことに注意が必要です。

注意点

写真を用いて測定を行う際には必ず三脚にカメラやスマホを固定して、測定ごとに写真の傾きや縮尺に差異が生じないよう気をつけましょう。

また、カメラを設置する際も、床に印をつけておくなど撮影した距離が変わらないようにする工夫が必要です。

測定者によって測定結果に差異が生じないよう、スタッフ間で測定項目を共有しておくと効率よく、かつ正確な測定ができます。
測定に使用した写真は、個人情報に留意しながら対象者ごとに保管しておき、過去との比較ができるようにしておきましょう。

3.統一された基準での分析には姿勢分析システムが便利

こうした姿勢評価は手作業でもできますが、統一された基準でより高精度な評価をしたい場合には、姿勢分析システムを導入すると便利です。

システムとしては、三次元動作解析装置のように、身体全体をxyz軸で評価するシステムもありますが、あまりにも高価なため、資金力があって研究活動に力を入れている病院でないと導入ができません。

比較的リーズナブルに導入できるシステムとしては「シセイカルテ」などがあります。
使用する機材はタブレット端末のみ。数枚の写真を撮影することで、姿勢を細かく評価してくれるシステムで、簡単に精度の高い分析をすることが可能です。

評価結果をタブレットで見やすく表示してくれるため、評価される側もより簡単に結果を確認できます。

サイトリンク:https://www.shisei-karte.com/

4.姿勢改善トレーニングの例

姿勢の評価後は、改善用のトレーニングの指導もできるとより信頼感もUPします。
ここでは、姿勢改善に有効なトレーニングの例をご紹介します。

中殿筋エクササイズ

参考動画:https://youtu.be/M7rOaAtGF_A?t=1040

側臥位になって行うことが多い中殿筋エクササイズですが、負荷をかけて動的なエクササイズをしようとすると、片脚立位でのスクワットを行う必要があります。
バランス感覚に乏しい方や、年配の方には危ないトレーニングになりますので、対象はしっかり選びましょう。

股関節内定を制動させる働きがありますので、姿勢の改善の大きく寄与します。

肩甲骨プッシュアップ

参考URL:https://youtu.be/M7rOaAtGF_A?t=595

通常のプッシュアップの姿勢をとった状態で、両腕を軸にして前後に揺らすことで肩甲骨周りの柔軟性向上を図ります。主に前鋸筋をターゲットにしたトレーニングです。
肩甲骨周りの筋肉をほぐすことで、体幹の姿勢改善を図ります。

リバースプッシュアップ

参考URL:https://youtu.be/M7rOaAtGF_A?t=801

僧帽筋上部、および僧帽筋下部に対してのトレーニングです。
写真のような姿勢をとり、腹部を持ち上げる動作を繰り返します。
僧帽筋上部線維のストレッチをしながら、僧帽筋下部線維のトレーニングを行う効果を持っています。

5.まとめ

姿勢評価を適切に、継続的に行うことで顧客の満足度の向上につながり、施設の経営改善にも直接的に関わります。

さらに姿勢分析システムを導入すれば、人の目で直感的に行うよりも、施設内で評価基準を明確に定めて定量的な評価をし、確実なデータを追うことができます。これはより上質なサービスの提供につながるため、大切にしていきたいポイントです。

また、計測の手間を省いたり、全スタッフ同一の基準で計測するには、そもそも同じ機器を使用するのが最も合理的な手段となります。

導入費がかかるものもありますが、分析時の手間がかからないものを選べばその分姿勢分析にかかる人件費を削減でき、長期的なコストの削減にもつながるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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