整骨院・接骨院向けのおすすめ電子カルテ6選をご紹介!
デジタル化が進む整骨院・接骨院業務の中で、電子カルテの導入を検討している治療院経営者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ導入しようと思うと「紙のカルテとは何が違うのか」「どのシステムを選べばよいのか」と様々な疑問が湧いてくるもの。
そこで、今回は電子カルテを導入するメリットとデメリット、選ぶ際のポイントをご紹介します。それぞれの特徴を添えておすすめのサービスもご紹介しますので、サービス選びの参考にしてみてください。
目次
1.電子カルテのメリット
そもそも、電子カルテを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なメリットは、以下の3つです。
- 受付業務の効率化
- 個人情報のセキュリティ強化
- 情報共有の簡便化
紙のカルテをメインで使用している環境で電子カルテを導入すると、最初のうちは従業員間のオペレーションが変わるため不便になる期間はありますが、慣れてきた段階で上記のメリットが得られます。
電子カルテの中には受付時の予約管理ができるものや、POSレジ機能があるものまであります。システムを導入することで、今まで手動で行ってきたものや、複数のシステムを使用していたものを1つにまとめることで、業務を円滑に回すことができます。
2.電子カルテのデメリット
では、電子カルテを導入するデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
主なデメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 電子カルテを使用する機器を購入する必要がある
- 電子機器の操作が不得意な場合、かえって効率が悪くなることがある
- セキュリティの注意が紙での管理と大幅に変わる
導入する機器や台数によって費用が変わるのと、電子機器に不得意なスタッフがいる場合にはかえって効率が悪くなることもあります。
電子カルテは、PC内で完結するものとインターネットへの接続が必須のものとがあります。
セキュリティ対策を間違えると、カルテの情報が流出する可能性もあるため、特に注意が必要です。
PCへの導入だけでなく、最近のシステムではiPadなどのタブレットでも利用できるものが多いため、どの機器を使用したいかを選ぶ際の観点にいれることも重要になります。
3.電子カルテを選ぶ際のポイント
電子カルテを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 自分の治療院に必要な機能があるか
- 予算に合っているかどうか
- 使いこなせそうかどうか
それぞれ詳しく解説していきます。
自分の治療院に必要な機能があるか
電子カルテのサービスによっては、カルテとしての機能だけでなく、予約の管理やPOSレジの機能、割引券の作成なども付帯しているものもあります。
カルテ機能だけで十分なのか、カルテ以外の機能も使用したいかどうかで選ぶべきサービスが変わってきます。
どの機能を利用したいか、しっかり洗い出してから選ぶのがおすすめです。
予算に合っているかどうか
サービスによって費用感が異なるため、予算にあっているかどうかのチェックも大切です。
月額での課金や、買い切りでの利用、従量課金制での利用など、サービスによって料金体系も様々です。
また、指定のPCや機器を使用する必要があれば機器の費用がかかりますので、事前に何にどれくらい費用がかかるのかをしっかりとチェックしておきましょう。
使いこなせそうかどうか
電子カルテはサービスによって、操作画面が大きく異なります。
各社で2週間〜1ヶ月程度は費用をかけずにデモを試せるため、使いこなせる操作性かどうかを確認しましょう。
最近の電子カルテはPCだけでなく、タブレットやスマホでも使用できるものもあります。PCが不得意な場合には別の機器で使えるサービスの導入を検討してみましょう。
4.おすすめの電子カルテ5選
ここまでの点を踏まえて、ここからは5つの電子カルテを紹介していきます。
※最新の情報は異なる場合がありますので、導入の際は問い合わせてからにするのがおすすめです。
・カルテプロ
実際に現場で働いてる現役の鍼マッサージ師が作成した電子カルテです。
HPには熱い思いが書き連ねられており、とにかく現場での意見を重視したシステムになっています。
料金形態は、月額や買い切りではなく、患者数に応じた従量課金制です。1店舗での導入なのか、他店舗での導入なのかによっても費用が変わってきます。具体的な計算式がHPにあるため、参考にしてください。
初期設定や利用後のサポート料金までも明示されています。法人向けのサービスは、料金が何かと不明瞭なことが多いですが、HPに明記されいるため予算が組みやすいのが特徴です。
実際にソフトウェアをPCに入れるのではなく、Webブラウザを利用した電子カルテで、店舗での利用だけでなく、訪問での治療を行っている場合にも利用しやすいのが大きなメリットです。
サイトリンク:https://karte-pro.com/
・ABACUS カイロプラクティック・整体
経理、総務向けのサービスを作成しているABACUSが治療院向けに提供しているサービスです。電子カルテは月額制か従量課金制のものがほとんどですが、ABACUSの場合は買い切りなのが特徴です。
機能に関しても、施設の運営面に重きを置いて作成されているため、売上管理といった経理関連の機能も強いソフトです。予約管理の機能や、何か連絡やDMを送るためのはがき作成、それを送付するラベル作成、治療院の会員証やスタンプカードの作成も可能です。
ソフトウェア買い切りのため、継続的な費用の支払いが難しい場合におすすめです。
表での処理を得意としているため、グラフ表示など抽象的にデータを閲覧したい場合には不向きな場合があります。買い切りであるため、ソフトウェアのアップデートは常に気を付けておかないとセキュリティ面が少し不安なところ。
Windowsのみ対応しているため、Macでの使用ができない点には注意が必要です。
サイトリンク:https://www.ion-sw.co.jp/view-ch.htm
・WHITE KARTE
電子カルテは、サービスごとに使用できるサービスやデザイン、機能が決まっていて、それをマニュアルに沿って利用することがほとんどですが、WHITE KARTEの場合は特注のソフトウェアが使用できます。
自分の院に必要な機能を選定し、選定した機能に従って費用がかかるシステムになっています。
盛り込む機能の量によっては価格が高くなる可能性がありますが、自院に合った機能を使いやすいものに落とし込めるため、独自のものが欲しい場合には最高の電子カルテです。
また、HP制作会社が提供しているため、電子カルテの作成だけでなく、HP制作も合わせて相談可能です。
サイトリンク:http://eightprism.main.jp/win_karute.html
・bonbone Answer
2020年8月にリリースされた電子カルテです。1番の特徴は、顧客管理・予約管理・カルテ・日報・決済システム・シフト管理など、院内で必要なシステムが一元管理できることです。
通常だと、それぞれ個別のソフトウェアを使用しなければいけないものが、bonbone Answer上で一元管理できます。
PCだけでなく、タブレットでも扱いやすい画面で作成されているため、施術前後での確認や、訪問治療を行う場合などに強いサービスになります。PCは使いこなせないけれど、スマホやタブレットなら簡単に扱えるという従業員が多い場合にもおすすめです。
多店舗管理機能搭載で、複数の店舗で利用したい場合には管理が楽になると考えられます。
多機能ですが、保険診療に必要なレセコン機能は使用できず、別途でシステムの導入が必要になるようですので、同機能も仕様したい場合は注意が必要です。
サイトリンク:https://www.daiyak.co.jp/answer/
・3Karte
サービス開始間近の新しい電子カルテです。
3Karteの大きな特徴は、すべてクラウドでの管理であること。
複数医院で運用した際、それぞれの状況がリアルタイムで把握できることに加え、機能は常に最新のものにアップデートされます。
院内の書類すべてを電子化することをコンセプトとして掲げているため、利用者向けに診察券アプリの提供や、問診票もタブレットで行うなど、電子化の徹底に期待できます。
サイトリンク:https://threekarte.jp/
・シセイカルテ
こちらも利用開始間近の最新の電子カルテ。
手書き入力で紙カルテのように自由な入力も可能な点やタップ選択で簡単に入力できる画面が特徴です。
また、姿勢分析サービス「シセイカルテ」との連携が可能で、姿勢分析を行うことの多い整骨院や接骨院、フィットネスジムなどに特化したサービスとなっています。
iPadで使用できるほか、電話やメール、LINEなど自分の慣れているツールでのサポートも受け付けてくれるため、PCの操作が苦手という場合でも安心して利用できるのもポイントです。
サイトリンク:https://www.shisei-karte.com/karte
5.まとめ
電子カルテを導入することで、院内の業務を大幅に削減できるため、売上を上げることに注力する環境が整います。
必要な人員に関しても必要最低限で済むため、場合によっては人件費の削減にも繋がります。
適切な電子カルテを選択して、効率の良い店舗の運営をしていきましょう。
【こちらの記事もおすすめ】
問診票をデジタル化し電子カルテと連携させるメリットを徹底解説
整骨院・接骨院が電子カルテを導入する際にかかる費用は?コストを抑える方法も解説!
整骨院・接骨院が税額控除を受けるなら「中小企業投資促進税制」!知っておきたい「電子カルテ」を使った税額控除方法を解説