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機能訓練指導員になるには?資格の取得方法や仕事内容、年収などをご紹介

機能訓練指導員になるには?資格の取得方法や仕事内容、年収などをご紹介

医療関連の仕事をしていると、機能訓練指導員という職種を聞く機会が多くなります。

どのような仕事を担う職種なのか、実際どのような過程で取得する資格なのか、資格があることで待遇が変わるのかなどを知っておくことは重要です。

そこで、本記事では、機能訓練指導員の仕事内容や年収について解説します。

目次

1.機能訓練指導員とは?

2.機能訓練指導員に認定される資格と仕事内容

3.機能訓練指導員の就職先

4.機能訓練指導員の年収

5.まとめ

 

1.機能訓練指導員とは?

機能訓練指導員は、介護保険法により定められている職種のひとつです。利用者一人ひとりの心身の状態に合わせて機能訓練を行い、できる限り自分で身の回りのことができるように支援していく役割を担っています。

利用者本人や家族の意向も伺いながら、本人の身体能力と生活環境を適切に評価し、機能訓練計画表を作成します。この機能訓練計画表は3ヶ月ごとに更新される決まりです。利用者が生活およびリハビリを継続するために必要な職種ということです。

指定された医療関連の職種で職務経験があると取得できます。デイサービスやショートステイ、特別養護老人ホームなど、機能訓練指導員の配置が義務付けられている施設もあります。

2.機能訓練指導員に認定される資格と仕事内容

機能訓練指導員は職種のひとつであり、機能訓練指導員という資格があるわけではありません。しかし、機能訓練指導員として働くためには、医療系の国家資格を取得していなければいけません。

対象となる資格は以下の7職種です。

看護師・准看護師

医療系の知識を活かして利用者のバイタルチェックや服薬管理、清潔管理を主な仕事としながら、機能訓練指導員として健康管理や病気・ケガの処置を行います。

文部科学大臣指定の学校もしくは厚生労働大臣指定の看護師養成所を卒業することで資格の取得が可能です。常に利用者のことを見ているため、指導員としての仕事を遂行しやすい特徴があります。

理学療法士

いわゆる「リハビリの先生」が理学療法士です。業務内容が機能訓練そのものであるため、理学療法士が機能訓練指導員を兼任している施設も少なくありません。

理学療法では勉強の一環として、生活機能や生活環境の評価について必ず学びます。身体機能の評価や、訓練のプログラム立案についての専門であるため、機能訓練指導員との親和性がかなり高い仕事です。

作業療法士

理学療法士と似ている職種ですが、専門分野が全く違います。脳機能や認知機能についてを専門としており、運動や知覚などの基本的なものから、家事をはじめとする日常動作、社会活動に至るまで、さまざまな作業に関連する分野の専門家です。

老人ホームなどでは、理学療法士と同様の働き方をしている作業療法士も少なくないため、こちらも機能訓練指導員との親和性がかなり高い職種になります。

生活を送ることに知識が特化していることもあり、生活環境の評価には不可欠なのが作業療法士です。

言語聴覚士

言語聴覚士はかなり特殊な仕事で、言葉と嚥下機能に特化している職種です。作業療法士と同様に脳についてかなり知識が深く、特に言語を司る分野についての知識に長けています。

そのため、脳疾患の方や高齢者には必要不可欠な職種になります。

言語聴覚士も機能訓練指導員の取得ができますが、実際に身体機能や暮らしの評価をする場面が多くないため、相性は抜群に良いというわけではありません。

専門にしている知識と相談しての取得がおすすめです。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ師は国家資格の1つで、マッサージを銘打って提供できる唯一の職種です。健康保険の適用ができるため、あん摩マッサージ師を雇用している特別養護老人ホームや老人保健施設も数多くあります。

実際にトレーニングに携わる場面も多くあるため、機能訓練指導員との相性は良いと考えられます。

生活を評価することには長けていない職種になるため、得意分野を見極めて機能訓練の業務を行う必要があります。

柔道整復師

柔道整復師は整骨院・接骨院の先生として働くために必要な資格です。理学療法士と似ている資格ですが、柔道整復師は医師の許可なしで施術を行うことができます。

西洋医学の知識がメインとなる理学療法士とは違い、東洋医学が知識のベースになります。接骨院などで実務経験がある場合には、ほぼ確実に機能訓練に携わっているため、機能訓練指導員との相性が良い職種になります。接骨院以外で働くことも注目されているため、活躍の場を広げたい柔道整復師にはぴったりです。

鍼灸師

平成30年から追加された職種で、鍼灸師も機能訓練指導員として活躍できるようになりました。鍼灸師自体は運動機能の向上や、生活機能を向上させる訓練を扱わない仕事のため、鍼灸師以外の機能訓練指導員が在籍する施設にて半年以上の実務経験が条件として定められています。

資格を持っているだけでは機能訓練指導員として働けないため、取得を考えている場合については注意が必要になります。

3.機能訓練指導員の就職先

機能訓練指導員の就職先の多くは介護福祉施設や、要介護者向けの医療施設です。

実際には機能訓練指導員としてではなく、上記の資格を元にした雇用になる場合がほとんどであり、機能訓練指導員だから雇用されるということは少ないようです。

しかし、機能訓練指導員を配置していると、「個別機能訓練加算」という単位が算定できるため、施設としては可能な限り雇用したい人材といえます。施設としては、利用者1名あたりに請求できる単位数が増えるため、利用者あたりの単価が上がります。

機能訓練指導員として勤務ができるからといって待遇が抜群に良くなるわけではありませんが、施設にとって貴重な人材となるため、自分の価値を高めるため、もしくは施設へ貢献するためには良い資格になります。

4.機能訓練指導員の年収

機能訓練指導員といっても持っている資格や勤務先によって年収は様々です。平均的な年収は340万円程度と言われています。

看護師の場合は夜勤手当がつくとこれより高くなるため、看護師以外の目安になりそうです。

職場によっては担当した利用者さんや取得した単位数によってインセンティブ制度を設けているところもあり、稼ぎたい方は稼げる環境を選ぶ必要があります。

月給や年収は高くないものの、時給の場合は2,000円前後で働ける場合が多く、非常勤やパートでの勤務には割の良い仕事であることがほとんどです。

もとの資格に年収を依存することになるため、年収の基準については取得を考えている資格所持者の年収を参考にするとより実際の値に近い年収を知ることができます。

年収をあげるためには?

実際に機能訓練指導員として年収を上げることは難しく、元になる資格に応じてキャリアアップをしていく必要があります。各資格に共通する方法としては、役職者になる、もしくは開業するという方法があります。

転職する

年収が平均値と比べて著しく低い場合、職場を変えるのもひとつの手です。介護業界は現在需要が多いため、求人を探すことも困難ではありません。

現在よりも年収の高い職場を目指す場合は、業界に対して専門性の高い求人サイトを使うことがおすすめです。介護職専門の求人サイトであれば、業界に詳しい転職エージェントのサポートが受けられる、求人掲載数が多いなどたくさんのメリットがあります。

管理者へキャリアアップする

管理職になることで、職務手当が付く施設が多いです。そのため、管理職に上がることが年収アップに直結します。

ただ、施設の多くは年功序列でのキャリアアップであり、管理職になるまでには数年〜十数年を要することがあります。人の入れ替えが早い事業所に所属すれば、早めに管理職へ上がれる可能性もありますが、なかなか見つかるものでもありません。

すぐに年収アップできるわけではないので注意が必要です。

独立開業する

柔道整復師や鍼灸師の場合は独立開業をすると年収アップにつながりやすいです。開業権を持っている資格の場合は、独立をすれば売上が自身の収入になるため、直接的な年収アップを図れます。

最近では、理学療法士がフィットネスジム運営やパーソナルトレーナーとして開業することも増えており、資格を使わない独立も視野に入れておくと選択肢が広がります。

開業のための勉強場所として、機能訓練指導員を選ぶ選択肢もあります。

5.まとめ

実際の待遇の基準は元となる資格がメインであり、機能訓練指導員になったからといって特別扱いになるわけではありません。

しかし、勤務している事業所にて、より働きやすく、より事業所の利益を上げるために貢献できる職種の1つであり、介護の現場で特に必要とされる職種であるため、高齢者が増えている現代において、医療従事者として持っておきたい資格の1つになっていくでしょう。

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