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理想的なアライメントとは?姿勢評価の方法や姿勢の改善方法もご紹介

理想的なアライメントとは?姿勢評価の方法や姿勢の改善方法もご紹介

身体における「アライメント」とは、姿勢が適切な状態で保たれているか、骨や筋肉、関節の配置が適切に保たれている状態を表すときに使用されます。

アライメントに関しては、業界用語のように、やや抽象的な意味合いで利用されることが多いのが現状で、厳密な評価基準が設けられているものでないことが多いです。

アライメントの評価は、体表から触知できる突起部分である、いわゆるランドマークを基準に考えることが多いです。

今回は、アライメントの一般的な評価基準と、臨床における活用方法についてお話していきます。

目次

1.アライメントを基準とした姿勢評価とは?

2.良い姿勢と悪い姿勢

3.姿勢が崩れる原因は?

4.姿勢の改善方法をご紹介!

5.アラインメントの確認に便利なアプリをご紹介

6.まとめ

1.アライメントを基準とした姿勢評価とは?

姿勢評価を行う際には、ランドマークの配列のみに気を配ることが多いのですが、アライメントを基準とした姿勢評価は動作の一連の流れを評価するときに役立ちます。

アライメント評価は、主に姿勢評価というよりは、姿勢保持を行う能力の評価として用いる場面が多いのが現状です。

姿勢保持を行うためには、骨だけの支持で姿勢保持は不可能であり、そこには必ず筋緊張が密接に関わってきます。

観察されたアライメント異常は、疾患に起因するものだけでなく、患者自身のこれまでの人生のどの時点から波及していったのかまでを考える必要があります。

関連性を持って考えることで、評価したあとに行う姿勢・動作練習を効率よく進めることができるようになります。

アライメント評価のおおまかな基準

アライメントの評価においては、正常との逸脱を計測する姿勢評価とは異なり、患者がより快適に動作を行うために整えるために評価していきます。

アライメント評価においては、姿勢評価や動作分析と同様に体表から触知されるランドマークを基準にして評価します。

各動作において、ランドマークの配列がどうなっているか、配列の異常がどのような影響を動作に及ぼしているかを評価していきます。

動的な評価になることが多いため、定量的な評価基準を設けることが少ないです。院内で共有されている評価基準や、ベテランスタッフが評価の基準を経験則から指導していることが多いのが実情です。

セラピスト側の注意点

アライメントを評価する際、セラピスト側の力加減が重要になってくる場面が非常に多いです。
患者の中心である重心線を操作することで、アライメントの上手な評価につなげていきます。

重心線の外壁線、身体の中心から遠位を操作する場合は患者自身の重心が支持基底面から大きく逸脱するような外力を感じさせる原因となってしまいます。
そのため、転倒を避けるために患者自身が過剰に筋活動を高めてしまう原因になり得ます。

過剰な筋活動がアライメント評価を阻害することにつながるため、患者の操作は細心の注意を払う必要があります。

2.良い姿勢と悪い姿勢

ここでは、まず良い姿勢・悪い姿勢の例を写真で示します。

良い姿勢

良い姿勢の参考を写真で示します。

解剖学、運動学的に参考となる姿勢であり、良い姿勢というのはそれぞれの身体能力や特性で変わってきます。評価の際には注意を払って観察してください。

良い姿勢_正面

良い姿勢_側面

悪い姿勢

左右が非対称になっている例

悪い姿勢_正面


背中が丸まり、猫背になっている例

悪い姿勢_側面

3.姿勢が崩れる原因は?

姿勢が崩れる原因は大きく3つ

  1. 筋肉の過緊張
  2. 筋力の低下
  3. 柔軟性の低下

①筋肉の過緊張

アライメント異常のほとんどは、筋肉の過緊張によって引き起こされている場合が多いです。

例えば猫背の場合、小胸筋という筋肉が過緊張を起こし凝り固まっている場合が非常に多いのです。

小胸筋はは肩甲骨と肋骨をつなぐ筋肉であり、これが過緊張して伸び切らないことで猫背が引き起こされます。小胸筋は大胸筋に隠れていて、自分で触るのは少し難しい筋肉になっています。

これと同様に、目に見えている動作に対して間接的に関わっている筋肉の過緊張によってアライメント異常をきたす場合があります。

②筋力の低下

アライメント異常は筋力の低下でも引き起こされる場合があります。
腰痛の原因になると言われている反り腰を例に上げて説明します。

反り腰は骨盤が過度に前傾した状態のことを指します。これは、大殿筋やハムストリングスなど、大腿骨の後面にある筋肉が筋力低下をきたすことで張力を失ったことで引き起こされると言われています。

大殿筋とハムストリングスは、それぞれ腸骨と大腿骨を結びつける筋肉です。これが、筋力低下を起こすことによってバランスを失い、骨盤の前傾を促す腸腰筋が相対的に強くなることで反り腰を引き起こします。

筋力低下がアライメント異常を引き起こすこともあるため、観察には注意が必要です。

③柔軟性の低下

関節運動における柔軟性が損なわれるとアライメント異常をきたす場合もあります。足関節を例に挙げて説明します。

腓腹筋やヒラメ筋が短縮を引き起こすと、足首の背屈における関節可動域が狭くなります。その結果、身体は重心のバランスをとりために、膝を過伸展させ、骨盤を前傾させることで転倒させない方向に働かせます。

体幹のアライメント異常ではあるものの、遠位にある足関節が原因になっている場合もあるので注意深く評価する必要があります。

4.姿勢の改善方法をご紹介!

  1. 筋トレ
  2. ストレッチ
  3. 椅子などの見直し

①筋トレ

アライメント異常が筋力低下によって引き起こされている場合、原因となっている筋肉においてトレーニングを行うことが必要になってきます。

ここでは、アライメント異常を引き起こすことが多い筋肉のトレーニング方法を紹介します。

・下腿三頭筋

立位にて、つま先立ちになり、3〜5秒かけてゆっくり足底をつける動作を繰り返します。
下腿三頭筋のトレーニングを行うことで、腓腹筋やヒラメ筋の筋力維持を図ります。

・大殿筋

背臥位にて膝を立てるところから動作を開始します。
この状態からお尻を浮かせ、体幹と平行になるまで浮かせます。
この動作を繰り返すことで、大殿筋のトレーニングを図ります。

②ストレッチ

筋肉の過緊張や柔軟性の低下が原因の場合は、ストレッチもアライメントの改善に有効です。

ここでは、アライメント異常を引き起こすことが多い筋肉のストレッチ方法をご紹介します。

・大腿四頭筋のストレッチ

膝を曲げ、足首を自分の手で掴むんで引き寄せることで大腿四頭筋のストレッチを行います。
大腿骨の前面にある大きな筋肉のため、柔軟性を維持することで骨盤のバランスを整えます。

・肩甲骨のストレッチ

四つ這位にて、背中を丸めたり反らすことで、肩甲骨周りの筋肉をほぐします。

③椅子などの見直し

日常的に使用している椅子が原因となっている場合もあります。
椅子の座面が傾いていたり、背もたれが身体に合っていなかったりすると、それだけでアライメント異常をきたすことがあります。

椅子を良いものに買い替えただけで腰痛が改善する場合もあるため、生活で使用している家具の見直しも大事な要素の1つです。

5.アラインメントの確認に便利なアプリをご紹介

アライメントは触知にて確認することが多いのですが、アプリを使用することで簡単に評価できることも多いです。

例として、以下の2つのアプリを紹介します。

グリッド線撮影アプリ

グリッド線撮影アプリ_イメージ図

ランドマークを触知し、その場所にシールなどを貼り付けることで、アプリ上にて線を描画することができます。

静止画での評価しかできませんが、角度の計測を行うことも可能なため、アライメント評価において非常に有用です。

シセイカルテ

シセイカルテ_イメージ図

iPadまたはiPhoneで写真を撮影することで、AIが自動でランドマークを判別し、姿勢の評価をしてくれます。

有料ではありますが、姿勢の点数やどれくらいずれているかの情報だけでなく、未来姿勢の推定やおすすめのストレッチなども紹介してくれるため、治療院やジムなどお客様への指導に使用する場合は今後の治療方針の説明にも便利です。

6.まとめ

アライメントを適切に評価することで、患者の動作を適切に捉えることに繋がります。

大切なのは、正常と異常とを切り分けるだけでなく、患者自身の生活において適切な動作かどうかを見分けることです。

学術的には異常な動作でも、患者自身にとっては適切な動作である場合も多いです。
生活の背景まで捉えて、適切な評価につなげていきましょう。

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