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接骨院・整骨院での確定申告方法とは?具体的な流れと注意すべきポイントを解説します!

接骨院・整骨院での確定申告方法とは?具体的な流れと注意すべきポイントを解説します!

 

個人事業主として接骨院・整骨院を開業した場合、確定申告が必要になります。しかし、

「実際どうやればいいいの?」

「週末での副業の場合も確定申告は必要なの?」

など、わからないことも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

・確定申告とは

・申告の種類と青色申告のメリット

・実際の開業〜確定申告までの流れ

・接骨院・整骨院の確定申告での注意すべき点

をお伝えしていきます。

目次

1. 確定申告とは?

2.白色申告と青色申告とは?

3.確定申告をするまでの流れ

4.確定申告する際の注意点

5.まとめ

1.確定申告とは?

確定申告とは、1年間の所得(=売上-経費)をとりまとめて税務署に報告する手続きのこと。

1月1日〜12月31日までの所得と納めるべき税額を計算し、原則として翌年の2月16日〜3月15日の間に税務署に報告します。

確定申告は個人事業主の場合は必ず行わなければなりません。つまり、個人で接骨院・整骨院を経営している場合は、個人事業主にあたるので義務となります。

ただし、年間の所得が48万円を超えない場合は所得税が課税されないため確定申告は不要です。

雇われている場合でも、給与の年間収入金額が2,000万円を超える場合や、副業での所得が20万円を超える場合は確定申告が必要になります。

2.白色申告と青色申告とは?

確定申告には、大きく白色申告と青色申告の2つがあり、どちらで申告するか選ぶことができます。

白色申告の場合は、事前の届け出はいらず、帳簿のつけかたも簡易的。開業時に「青色は難しそうだから、白色でいいや」と選ばれている方も多いのではないでしょうか。

一方で、青色申告は税務署に「青色申告承認申請」を届け出なければならず、より詳細な帳簿が必要になります。ただし、手間ひまがかかる分、メリットもあります。

青色申告のメリット

青色申告のメリットとはどんなものがあるのでしょうか。ここでは主なものを3つをご紹介します。

ここでご紹介する3つのメリット以外にも、減価償却資産の特例や試験研究費などの控除があり、節税することが可能です。

特別控除がある

青色申告のメリットの1点目として、最大65万円の特別控除を受けられます。

控除というのは、所得からその分を差し引いて課税額を計算すること。つまり、事業で得た所得から最大65万円を控除してもらえるため、税金が安くなるというメリットにつながります。

単式簿記での申告の場合は控除額は10万円になりますが、複式簿記と呼ばれる簿記の原則にのっとって帳簿をつけて申告した場合、55万円の控除が受けられます。

さらにその場合にe-taxで電子申告をすれば、65万円の控除を受けることが可能です。

赤字の繰り越しができる

青色申告の2つ目のメリットは、赤字の繰越ができる点です。

赤字は3年間に渡って繰り越し、各年分の所得金額から控除してもらえます。

例えば初年度は赤字で、次年度から黒字が出た場合。

通常であれば次年度の黒字分に対して課税がされますが、青色申告の利点を活用することで初年度の赤字分を次年度の黒字分から控除することができるのです。

住民税などはこの青色申告の結果をもとにして算出されているので、活用することでさらに節税効果を上げることができます。

家族への給与を経費にできる

3点目の青色申告のメリットとして、家族への給与を経費にできることがあげられます。

たとえば家族が経理や受付を担当され、その労働の対価として給与を支払っている場合、原則としてその給与は必要経費になりません。「生活費なのか給与なのか」が区別がつきにくいためです。

ですが、青色申告をすることにより、全額必要経費とすることが可能になります。

ただし、1年間の半分を超える期間を接骨院・整骨院での事業に従事していたことなど条件があるので注意が必要です。

3. 確定申告をするまでの流れ

それでは実際に、確定申告はどのような流れで行えばいいのでしょうか。

ここからは、開業してからの確定申告を行うまでの流れを解説します。

1. 開業届・青色申告承認申請書を提出する

まず個人事業主として接骨院・整骨院を開業したら、開業したタイミングで開業届出書を提出する必要があります。

開業届出書は、開業してから1ヶ月以内に、税務署に提出します。直接所在地の税務署に持ち込んでも構いませんし、郵送でも構いません。

税務署のホームページに書式があるのでダウンロードすれば簡単に提出ができます。

参考:国税庁 [手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続

また、青色申告で確定申告をすることをお考えの場合は、あわせて税務署に青色申告承認申請書を提出しましょう。

2. 帳簿をつける

実際に接骨院・整骨院の事業を始めたら、月々の収支の流れを帳簿に記録していきます。

帳簿のつけ方には「簡易式簿記」と「複式簿記」の2種類があります。

「簡易式簿記」は基本的には1種類の帳簿に取引を記録していきます。白色申告に必要な帳簿のつけ方で、最も簡単な方法といえるでしょう。

対して青色申告で最大限の65万円の控除を受ける場合は、「複式簿記」で帳簿をつける必要があります。

基本的な簿記の知識が必要になり複雑なので、ご自身の知識に応じて会計システムを使ってコスト削減するなども検討してみましょう。

売上項目として報告が必要なもの

接骨院・整骨院を開業されたときに、売上として確定申告書に記載できるのは、以下の項目です。

  • 施術料金
  • シップ、テープなどの物品販売の売上
  • キャンセル料などその他の収入
  • また、もし接骨院・整骨院の事業以外にまとまった収入がある場合は、そちらも確定申告をする必要があります。

経費項目として報告できるもの

経費の項目として報告できるものは、以下のような項目があります。

  • 接骨院・整骨院として開業している物件の家賃
  • アルバイトなど人件費
  • 光熱費、通信費
  • 施術に必要な消耗品費、備品代
  • チラシなどの広告宣伝費
  • その他決済手数料など

経費とは、「事業を行う上で必要なコスト」のことを指します。

ただし事業に関係していても、実際に事業のために使用した分だけが経費とされる点に注意が必要です。

たとえば、自宅の一部を接骨院・整骨院の施術スペースとして活用している場合、自宅の家賃をすべて経費にするのではなく、施術スペースの割合だけを経費とする必要があります。

経費を計上できる上限は特に定められていませんが、「事業を行う上で必要な出費であったかどうか」を第三者が見て納得できる範囲で計上するようにしましょう。

3. 確定申告に必要な書類を作成する

1年間が終わったら、記録してきた収支を確定申告に必要な書類に落とし込んでいきます。

接骨院・整骨院を営む個人事業主の場合は、確定申告書Bと呼ばれる書類が必要です。

普段は別の接骨院・整骨院で正社員として働いていて週末だけ個人で施術を行っているなど、個人事業での収入が副業的な収入の場合は、確定申告書Bではなく、確定申告書Aという書類を提出してください。

白色申告の場合はあわせて収支内訳書が、青色申告の場合は青色申告決算書が必要になります。

収支内訳書とは、収支の合計額とその内訳がわかる2枚つづりの書類です。

青色申告決算書は、損益計算書と貸借対照表の4枚つづりで構成されています。

それ以外に生命保険料控除や障がい者控除などを受ける場合は、別途添付書類が必要になります。

4. 税務署に必要書類を提出する

書類が出来上がったら税務署に必要書類を提出しましょう。

所轄の税務署へ持ち込む、郵送するといった方法以外にも、e-taxと呼ばれる国税庁のホームページから送信して提出することもできます。

青色申告で65万円の控除を受ける場合は、e-taxで提出する必要があります。

会計ソフトを活用されている方は、e-taxに対応しそのまま提出できる場合もありますので、確認されてみてください。

4.確定申告する際の注意点

それでは最後に、接骨院・整骨院の経営者のみなさんが確定申告をする際の注意点を3つまとめます。

計上時期 = 収入を得た日ではない

まず1点目として、売上として計上する時期は、収入を得た日ではなく施術を行った日になります。

接骨院・整骨院の収益は、施術料による収入が大部分かと思いますが、「窓口収入」と「社会保険料収入」の2種類があります。

そのうち「社会保険料収入」は施術月の翌月にまとめて請求するため、実際に入金を得た日は施術日から遅れてしまいます。

ですが税法上は、売上に計上する時期は入金月ではなく実際に施術をおこなった月になりますので注意が必要です。

つまり、12月末の時点で入金がされていなくても、12月に施術が終わっているのであれば、その年の売上として計上しなければなりません。

社会保険の適用対象に消費税はかからない

2点目として、社会保険の適用対象となる売上には消費税はかからない点があります。

先ほどお伝えしたとおり、施術料の収入には「窓口収入」と「社会保険料収入」の2つがありますが、どちらも消費税は課税されません。

この点を間違えたまま確定申告をおこなってしまうと、消費税を納めすぎることになってしまいますので注意が必要です。

ただしそれ以外の、保険外の施術の収入や、テープなど物品販売の収入は課税対象になります。

領収書を保管しておく必要がある

最後に確定申告を終えたあとも、領収書は7年間(白色申告の場合は5年間)保管しておかなければなりません。

具体的な保管・整理方法としては、月ごとにまとめていくことがおすすめです。

A4サイズの紙にその月の領収書を貼り付けていきパンチどめしておいたり、月ごとにクリアファイルにいれておくなどです。

それでも面倒だという場合は、クレジットカードを使って管理する方法もおすすめです。

接骨院・整骨院用のカードを作ってしまい、接骨院・整骨院に関する支出はすべてそのカードで決済するようにし、クレジットカードの利用明細を保管しておくのです。

その場合も原則として紙で保管しておかなければなりません。ですのでネット利用の場合は、確認期限のあいだに印刷しておくことをお忘れなく。

5.まとめ

以上、確定申告とはそもそも何かという点から、青色申告を活用するメリット、実際に必要な書類や1年間の流れをお伝えした上で、最後に接骨院・整骨院ならではの確定申告時に注意が必要な点をまとめました。

確定申告は面倒だと思いがちですが、ご自分の院の経営状況の把握の先に確定申告があります。

初めての確定申告の場合、わからないのは当然。分からないことがあれば、税務署で相談してみましょう。

近年は簡単に確定申告を終えられる会計ソフトも出てきていますので、費用対効果にあわせて適切に活用してみてください。

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