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鍼灸師の月収・平均はいくら?年齢・勤務形態別に鍼灸師の給料を徹底解説!

医療系国家資格を挙げる時に必ずといっていい程候補に上がる「鍼灸師」は治療院や美容鍼灸などでも広く知られていますが、鍼灸師の年収はどのくらいなのでしょう。そして年収を上げるためにはどんな方法があるのでしょうか。

今回は、鍼灸師の働き方別の年収と、鍼灸師が年収を上げるためのアイデアを解説します。

鍼灸師とは?

鍼灸師はもともと、江戸時代以前から視覚障害者の職業として発達した業種でした。現在では障害の有無を問わずに多くの方が鍼灸師として活躍しています。年収や月収を確認する前に、鍼灸師の仕事内容や勤務形態を確認してみましょう。

鍼灸師の仕事内容

鍼灸師は文字通り「鍼」と「灸」を使って刺激を与えることで身体本来の治癒力を高め、身体の不調や病気などを改善・予防する職業です。本来はり師ときゅう師は別々の資格ではありますが、両方とも施術ができる方がニーズが高くまとめて資格取得する方が多いことから、まとめて鍼灸師と呼ばれています。揉み返しや圧の強さが懸念点になるマッサージなどとは違い副作用が少なく、幼児から高齢者まで幅広く受けられるのが特徴です。

鍼灸師としての働き方の種類

鍼灸師は大きく分けて、正社員・派遣・アルバイト・パートなど雇用される働き方と、自ら独立・開業する働き方に分類できます。雇用される働き方の場合、主な勤務先は鍼灸院や治療院、病院のような医療機関や介護施設、エステサロン、フィットネスジム、鍼灸専門学校の教員などが主な勤務先です。ただし鍼灸師単体での正社員募集は少なく、「鍼灸師+あん摩マッサージ指圧師」「鍼灸師+柔道整復師」のように、鍼灸師に加えて別の医療系国家資格を所有する方を募集する求人が多い傾向にあります。

一方、雇用契約を交わすことなく、自宅サロンや出張鍼灸師として活躍する個人の鍼灸師や、治療院を開業する院長として独立するのも鍼灸師の働き方の1つです。

【雇用全体】鍼灸師の平均年収

鍼灸師としての働き方がさまざまであることをお伝えしました。一般的な正社員とアルバイトの違いと同じように、鍼灸師も働き方によって平均年収は変わってきます。

鍼灸師全体の平均年収

東洋療法学校協会が2018年に公開した「第5回 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書」によると、はり師・きゅう師過程を卒業した方の平均月収は約19.1万であり、年収に換算すると229.2万円程であるということがわかります。正社員・派遣・パート・アルバイトを含んだ年収で考えると、20代全体・30代全体の平均年収よりも低めです。

年齢別の鍼灸師の平均年収

「第5回 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書」で公開されている、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師混合の年齢別平均月収によると、もっとも月収が高い傾向にあるのは25~24歳の21.9万(年収換算262.8万)です。21~24歳の平均月収が18.6万であり、35歳以降が下がっていることから、25~34歳がピークであると考えられます。

性別ごとの鍼灸師の平均年収

「第5回 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師免許取得者の進路状況 アンケート調査報告書」で公開されている、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師混合のアンケート結果によると、男性の平均月収は22.8万であり女性の平均月収は16.8万です。年収に換算すると約72万程の差が発生します。医療系国家資格はどうしても男性の需要が高い傾向にはありますが、近年では美容鍼などのニーズも増えているため、今後女性の平均年収が上がることも期待できます。

日本で鍼灸師の平均月収・給与が高い都道府県

「求人ボックス 給料ナビ」によると、2021年10月時点で最も鍼灸師の平均年収が高い地方は関西地方です。Indeedで募集されている中では、大阪府大阪市で募集されている求人が24.9万程と高めに設定されています。関西地方自体は鍼灸師の平均年収がやや高い傾向にある一方、もっとも鍼灸師の平均年収が低いのは沖縄県であり、約318万円程です。

関東地方での鍼灸師の平均年収は約368万円程となっており、正社員雇用としての年収で考えると平均より少し低い傾向にあります。

【正社員】鍼灸師の平均年収

鍼灸師全体での平均年収がやや低めであるということがわかりましたが、正社員雇用での鍼灸師の場合はどうなるのでしょう。次は、正社員としての鍼灸師の平均年収をご紹介します。

鍼灸師全体の平均年収

「求人ボックス 給料ナビ」で募集されている正社員雇用の鍼灸師の条件から見ると、正社員としての鍼灸師の平均年収は約376万円程となります。月収で換算すると約31万程となり、20代の年収として考えればそこまで低いわけではない月収になります。ただし初任給は23万円程であることが多いため、スタート時点で高額の平均年収を見込むのは難しいのが現状です。

正社員としての鍼灸師の手取り額・ボーナス・福利厚生

正社員雇用の場合、月収から所得税や住民税、厚生年金、健康保険料などを引かれた額が手取り額となります。一般的に手取り額は総支給額の75~85%になると言われているため、大まかな手取り額は平均月収に0.75~0.85をかけることで計算可能です。実際に月収31万に0.75~0.85をかけると、23~26万程が手取り額になることがわかります。

また、一般的な正社員雇用の場合にはボーナスが出ることもありますが、鍼灸師の場合は勤務先に寄ってはボーナスが出ないこともあります。正社員雇用での鍼灸師として活躍したい場合には、給与形態やボーナスの有無などを確認しておきましょう。

【パート・アルバイト】鍼灸師の平均年収

パート・アルバイトの鍼灸師として雇用される場合、実はあまり高額な時給を期待するのは難しいです。求人ボックスの統計によると鍼灸師のパート・アルバイトの平均時給は1099円であるため、7時間勤務フルタイムで入ったとしても月収は約15万程です。そのため、パート・アルバイトの鍼灸師として活動する場合には年収が200万前後となる可能性もあり得ます。

【開業】鍼灸師の平均年収

治療院や医療機関などで鍼灸師として勤務している間は昇給の可能性があるものの、実際に昇給するには時間がかかる上に限界があるのが現実です。その一方で開業・独立して鍼灸師として活動する場合には、雇用契約で鍼灸師として活動する場合よりも高額な年収・手取りを見込めます。次は、開業・独立して鍼灸師として活動する場合の年収について解説いたします。

鍼灸師として開業・独立した場合の平均年収

独立して鍼灸院を開業した場合、平均年収は700~800万ほどといわれており、施術内容や集客施策次第では年収1000万を狙うことも可能です。正社員やパート・アルバイトとして雇用された場合の年収は300万前後であるため、開業・独立すれば年収が倍額の鍼灸師として活動できます。

とはいえ、開業・独立する場合には雇用契約時とは異なる各種税金が発生したり、経費が発生したりするため、支出も多いです。開業当初はまず開業資金を回収することを意識する必要がありますが、開業・独立をすれば経営の回し方次第では高額の年収を見込むこともできます。

鍼灸師として開業・独立する場合に発生する平均コスト

開業・独立をして鍼灸師として活動する場合、気になるのが初期費用としてのコストです。一般的な鍼灸院を開業するのに必要な資金としては、約300~1000万程と言われています。資金の内訳としては、以下のようなものがあります。

  • 物件:30~300万
  • 施術機器、器具:30~200万
  • 施術台関連:50~100万
  • 予約システム:1万~50万
  • 宣伝広告費:50~100万

鍼灸院を開業するとなると上記のようなコストが発生します。額面はけして安い金額ではないため、開業する場合は日本政策金融公庫や地方自治体の融資制度などを利用して資金を工面する方が多いです。

鍼灸師として開業・独立する場合に発生するコストを下げる方法

鍼灸師として独立・開業するには莫大な資金がかかることが多いですが、できる限りコストは抑えて開業・独立をしたいという方がほとんどでしょう。コストを抑えながら開業・独立したい場合におすすめな方法としては、自宅サロンとして開業したり、出張専門として開業したりする方法があります。自宅サロンで開業する場合は施術所として一定の条件を満たす必要がありますが、治療院としてのテナントを借りるよりかは比較的コストを抑える事が可能です。

鍼灸師として年収・月収を上げるための方法は?

鍼灸師単体での正社員求人が少ないことから、鍼灸師単体で年収・月収を上げるのが難しいということがわかります。では、鍼灸師として活動しながら年収・月収を上げるにはどうしたらよいのでしょう。鍼灸師として活動しながら年収アップを目指したい方におすすめな、6つのアイデアをご紹介します。

高齢者・介護に特化した鍼灸サービスの提供

少子高齢化が進んでいる日本では「予防医療」や「未病対策」として鍼灸の需要が高まってきています。鍼灸に多い疲れや身体の不調、生活習慣病などの改善・緩和だけではなく、高齢者特有の身体の不調や認知症のケアとしても、鍼灸は介護業界で取り入れられています。介護スキルや高齢者向けの施術を導入して新たな層を開拓することで、年収アップを見込むことができます。

他医療系国家資格と合わせた鍼灸サービスの提供

正社員求人でも「鍼灸師+あん摩マッサージ指圧師」や「鍼灸師+柔道整復師」のように鍼灸師に加えて別の医療系国家資格の保有者を求める治療院等が多いです。鍼灸師は技術力や経験、知識が反映される職業でもあるため、鍼灸だけではなくさまざまな観点から身体の不調を把握・分析・改善できるようになると需要が増えるため、年収が上がりやすくなります。

女性の悩みに特化した美容鍼サービスの提供

近年美容皮膚科・美容整形外科が増えてきていることからも、美容に対する需要が高まっていることがわかります。美容に対する施術は西洋医学だけではなく東洋医学も有効であり、鍼灸はモデルや女優から美容鍼灸として注目を集めています。顔のツボを刺激する美容鍼灸は、刺激が少なく短時間で即効性があるため、今後の需要を考えると美容鍼灸は年収アップに繋がる可能性が高い施術です。

アロマテラピーを合わせた鍼灸サービスの提供

鍼灸とアロマテラピーと聞くと一見関わりがなさそうですが、鍼灸とアロマテラピーには「心身のバランスを整える」「美容効果がある」「アンチエイジング効果もある」といった点で共通点があるため、実は親和性が高い施術同士です。両方のメニューを取り入れることで、単体では興味を持たなかった顧客層や自分に合った施術を受けたい方を新規顧客として取り入れることができるようになります。

スポーツに特化したスポーツ鍼灸サービスの提供

スポーツ選手のケアなどを行うスポーツトレーナーの中に、鍼灸師の有資格者が多いということをご存知でしょうか。美容業界で美容鍼灸が普及しているのと同じように、スポーツの世界では「スポーツ鍼灸」が発達しています。スポーツ選手の体調維持や疲労回復、怪我治療に特化したスポーツ鍼灸はWHOでも効果が認められており、幅広いスポーツで導入されているため、スポーツ選手のケアに特化した鍼灸師として活動するのも年収アップの可能性を広げる手です。

栄養士としてのアドバイスを合わせた鍼灸サービスの提供

栄養士は栄養の観点から健康な食生活をサポートする、教育機関や介護施設などで活躍することが多い職業です。栄養士としての知識を取り入れることで栄養学の観点から見たアドバイスができるようになります。そのため、栄養士は身体のバランスを整える鍼灸と相性が良くおすすめです。また、先述した美容鍼灸やスポーツ鍼灸などは美容目的やスポーツ選手のサポートが目的が主な施術であるため、これらに栄養学の観点からのアドバイスを加えることでも、今後鍼灸師として更に活躍できる幅を増やすことができます。

まとめ

鍼灸師の平均年収や年収を上げるためのアイデアをご紹介しました。雇用契約を結ぶ鍼灸師の平均年収は一般的な年収よりもやや低いという結果にはなったものの、開業・独立して鍼灸師として活躍する場合にはこの限りではありません。もちろん、開業・独立には向き・不向きもあるため、ご紹介した年収アップアイデアを検討して、自分に合った働き方で高年収な鍼灸師を目指しましょう。

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